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福祉現場での取り組み

「不適切ケア」とは何か?福祉現場の再現VTRから学ぶ

 この動画は、フラワー園が職員教育用に制作した「不適切ケア」への理解を促す動画です。施設長のフラワー園吉田氏へ話を伺い、制作の経緯、動画を見るときのポイント等も合わせて紹介します。なお、紹介する動画では、動画用に「不適切なケア」を故意に再現しています。動画で行われているような「不適切なケア」を業務中に行っていないか、「不適切なケア」を行わないためにはどうしたらよいか、日頃のケアを振り返ってみましょう。
社会福祉法人フラワー園 吉田貴宏 氏
2008年5月、社会福祉法人フラワー園に介護職員として入職。現在は社会福祉法人フラワー園統括及び特別養護老人ホームフラワー園・あんのん施設長の傍ら、株式会社デラワク(旧 介護・福祉啓発活動事業NEXT INNOVATION)、一般社団法人全国介護支援協会を設立し、他にない手法を用い、業界発展に尽力している。

目次

〔きっかけ〕職員主導のオリジナル研修動画
 動画を制作したのは2020年。職員がプロジェクトチームを編成し企画、撮影、編集等を自主的に行いました。法人内で研修がマンネリ化していたことがきっかけでした。より日頃のケアを振り返ることができるような研修ツールを作ろう、という声がチームの中で上がり、動画を制作することになりました。制作するにあたっては、お互いに「不適切なケア」の具体的な場面を出し合いながら、動画の構成をまとめていきました。仕事の合間を縫って撮影し、編集する作業は思いのほか大変でしたが、4年が経過した今でも、活用され続けていることをうれしく感じています。
〔ポイント〕日頃のケアを振り返ろう
 動画を見る際には、ぜひそれぞれの日頃のケアを振り返ってみてください。正しいケアとはなにか、場面や人によっても正解は違うかもしれない。でも、振り返りを怠っていると、自分では気づかなくなっていきます。特に業務が忙しい時や余裕がないときはなおさらです。研修を受けても変わらない、時間がないと思っている人ほど、この動画を見てほしいな、と思っています。
〔メッセージ〕悩める介護職員へ
 動画を公開してから4年間で、再生数は82万回を超えました。園内だけではなく、ぜひ全国の福祉現場でも活用してもらおうとYoutubeで一般公開をしましたが、予想以上の反響が寄せられました。寄せられた反応で分かるのは、多くの介護職員は「自分のケアが適切なのか?」を悩み、工夫しながら日々のケアに取り組んでいるということです。全ての人が納得し満足するようなケアの提供は難しいことかもしれませんが、フラワー園では、それに向かって努力をする全国の介護職員を応援しています。
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